こんにちは、さしみです。
米国株をはじめとする海外株の取引をする中で、気になってくるのが手数料(と税金)ですよね。
そこで、今回は実際に私が取引を行っている日本株・米国株・ベトナム株のそれぞれで手数料を比較して、いったいいくらくらいの取引を行えば手数料負けをせずに取引できるかをまとめました。
手数料負けとは
手数料負けについて考える前に、手数料負けがどのような状態か定義しておきます。
一般に手数料負けとは次のような状態を言います。
例えば、売買手数料が5,000円だったとします。これは買うときと売るときでそれぞれ5,000円かかるので、売り買いすると合計10,000円かかるということを意味します。
このとき、5,000円の値上がり益があったとしても、手数料が10,000円かかっているので、差し引き5,000円のマイナスとなってしまいます。
これでは、せっかく株の値段が上がって売ろうとしたのにトータルでは損をしていますね。
このように値上がりの利益が手数料を下回る状況を手数料負けといいます。
また、以前まで米国株取引では、最低取引手数料が設けられていました。
この最低取引手数料により、小額取引を行う際には手数料が5%近くまで上昇するといったことがあり、本来よりも高い手数料を払うことになってしまいます。こういう状況も手数料負けと言ったりします。
各国株式の手数料
日本株の手数料
日本株の手数料について、私が使用しているSBI証券のスタンダードプランで考えてみます。
下表が約定代金100万円までの手数料の表となります。
1注文の約定代金 | 手数料(税込み) |
5万円まで | 55円 |
10万円まで | 99円 |
20万円まで | 115円 |
50万円まで | 275円 |
100万円まで | 535円 |
取引代金が小額だと0.1%、大きくなってくると0.05%くらいの手数料になっていることがわかります。
この額をひとつの基準として、外国株の取引き手数料を見ていきましょう。
米国株の手数料
米国株式の手数料は、1注文あたりの取引額の0.45%となっています。
また、上限手数料は20ドルとなっており、およそ4400ドル以上をまとめて取引すると手数料的に有利となります。
現実的にそこまでの額を用意するのは厳しいものがあると思いますので、実際は0.45%で考えていく必要があります。
日本株よりは多少割高ではあるものの、取引を躊躇するほどの手数料ではありませんね。
加えて最低購入手数料が廃止されたことから、小額の取引は積極的に行える環境になってきていると思います。
ただ、売買を合わせると1%近くの手数料となることから、デイトレ的な頻繁に売買を繰り返すのには向いていません。
やはり、米国株は長期保有でゆっくりと増やしていくのに向いていますね。
ベトナム株の手数料
続いて、ベトナム株の手数料ですが約定代金の2%となっています。また、最低手数料が1,200,000ベトナムドン(だいたい6,000円くらい)です。
最低購入手数料が登場しましたが、これは約定代金の2%が最低手数料に満たない場合は最低手数料が適用されるというものです。
例えば、1万円分の取引を行ったとすると約定代金の2%は200円ですが、最低手数料の6,000円に達していないので、このときの手数料は6,000円となります。
この例の手数料は実に37.5%と、かなりの高額になってしまいます。
最低手数料に達しない取引額はおよそ30万円となるので、なるべくまとめて取引を行いたいものです。
デイトレなんてもってのほかですね。
まとめ
各国の株式を取引する際の手数料をまとめて比較しました。
日本株は比較的良心的な手数料ではありますが、外国株は頻繁に売買を繰り返すのに向いているとは言い難いですね。
ただ、その中でも米国株は最低手数料がないので、小額からでもまめに買い付けを行うのは許容範囲だと思います。
ベトナム株は最低手数料があるので、ある程度資金がまとまってからではないと手数料負けしてしまいます。ただ、30万円をまとめて取引するのは個人的に難しいので、10万円くらいで取引を行うのが良いのかと思っています。
いずれにせよ、弊ブログで時々お伝えしているように、成長が見込める株式を長期保有するのが手数料的にも最終的なリターン的にも一番良いのではないかと考えます。
それでは、また。
長期保有するには株式も良いですが、こういったETFもオススメですよ。
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