高配当投資向けのETFはいくつか存在しますが、今回はVYMの詳細をお伝えします。
基本情報
VYMの基本情報は以下になります。
- ティッカー:VYM
- ベンチマーク:FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス
- 経費率:0.06%
- 設立日:2006/11/10
- 配当権利月:3/6/9/12
- 直近の配当(1株当たり):0.6427$
- 配当利回り:2.9%
VYMがベンチマークにしているFTSE ハイディビデンド・イールド・インデックスは聞きなれない名前ですが、これはアメリカ株市場の高配当銘柄を集めた指数です。
また、このハイディビデンド・イールド・インデックスはREITを含んでいないので、VYMを使って不動産に投資することはできません。
経費率は0.06%と長期投資を行うには十分な水準ですね。
配当利回りは2.9%(税引き前)と少し物足りない気はします。しかし、構成銘柄に大型のバリュー株を中心に含んでいるので、配当金と同時に株式の値上がりも期待できます。
構成セクター
VYMの構成セクターは以下になります。
金融 | 17.6% |
一般消費財 | 13.7% |
ヘルスケア | 13.7% |
情報技術 | 10.8% |
エネルギー | 9.7% |
生活必需品 | 9.3% |
公共事業 | 8.3% |
通信 | 4.8% |
材料 | 3.8% |
大きな偏りはありませんし、バランスよくセクターが分散されています。
構成銘柄トップ10
VYMの構成銘柄トップ10は以下になります。
Johnson & Johnson | 3.7% |
Exxon Mobil Corp. | 3.4% |
JPMorgan Chase & Co. | 3.3% |
Procter & Gamble Co. | 2.6% |
Cisco Systems Inc. | 2.4% |
Verizon Communications Inc. | 2.4% |
Pfizer Inc. | 2.4% |
Intel Corp | 2.4% |
Chevron Corp. | 2.3% |
AT&T Inc. | 2.3% |
全体的に高配当投資を行う人なら良く聞くような銘柄が並んでいますね。
最近調子が悪いExxon MobilやPfizerが含まれているのが少し気にはなりますが。
配当金推移
VYMの配当金(4半期ごと)の推移は以下になります。

多少上下していますが、傾向として右肩上がりになっていることが確認できます。
さらに、10年前と比べて、受け取れる配当金の額が2~3倍になっています。
年間のリターン
VYMのリターンは以下のようになります。
1年 | 5.18% |
3年 | 9.67% |
5年 | 9.53% |
設定来 | 7.78% |
設立されたのはリーマンショック前なので、リーマンショックを経験しても7%強のリターンが確保できるというのはアメリカ株の力強さを示していますね。
まとめ
VYMについて調査しましたが、高配当のETFとして選択肢に十分入るかと思います。
しかし、高配当の個別株を買っている人だと、銘柄がかぶってしまうので投資先の分散という意味だとあまり意味がなくなってきます。
個別株を買うのか、ETFを買うのかは個人の好みによるところが大きいので何とも言えませんが、どちらかというとETFのほうが万人向けかと思います。
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