働きたくないというのは日本人の大多数が心の内に思っていることなのではないでしょうか。
しかし、仕事を辞めるだけのお金もないし…と思い、なかなか仕事を辞めることもできないのが現実です。
そんなときはセミリタイアということを視野に入れてみてはいかがでしょうか。
生活費の一部を不労所得でまかないつつ、足りない分を少し働いて稼ぐというやつです。
今回はセミリタイアを行うにはいくら必要になるのか!?を計算します。
完全にリタイアする場合の資金計算はこちらです。
生活費の算出
まずは必要な生活費の算出から行いましょう。
以前、20代一人暮らし男性の必要な生活費について概算を行ったことがあります。
そのときは平均的な支出はおよそ15万円という結果になっていました。
ただし、この計算では家賃が3万円と少し安く見積もられていました。
都会で過ごす場合だと家賃はもう少し必要になってくるので、実際にかかる生活費は20万円ほどではないかと思っています。
もちろん倹約をすることで月々の生活費を落とせばセミリタイアに必要な資金は少なくて済みます。
今回は、ひとつのモデルケースということで月の生活費を20万円として以降の計算を行っていきます。
必要な資金
月々の生活費を20万円とすると、年間240万円をなんとかして稼げばよいということです。
そのためにはいくらくらい必要なのでしょうか。
なお、今回の計算では投資の利率は4%として計算します。
高配当な銘柄やETFを組み合わせることでそこまで無理なく実現できるポートフォリオかなと思います。
このあたりの詳細は「【配当金生活】一人暮らしで配当金生活を行うのに必要な資金額」も合わせてご覧ください。
もちろん、自分なりに工夫してもっと高利率のポートフォリオを組むことができれば必要資金はさらに少なくて済みます。
完全リタイアに必要な資金
年間240万円を完全に配当金のみでまかなうためには、いくら資金が必要になってくるのでしょうか。
年間の利率を4%として計算すると6,000万円必要になります。
これは一般的な20代後半の方にとってあまり現実的ではないのでないでしょうか。
少なくとも僕には結構高いハードルに感じます。
そこで現れてくるのがセミリタイアという選択肢です。
生活費の一部を配当金でまかなって、足りない分を少し働けばいいや。という考え方ですね。
セミリタイアに必要な資金
セミリタイアに必要な資金ですが、仕事をどのくらい許容できるかによって変わってきます。
例えば、時給1,000円で50時間働けるのであれば、5万円を稼ぐことができます。
すると、必要な生活費は月15万円で済むことになり、セミリタイアに必要な資金は4,500万円ほどあれば大丈夫ということになります。
50時間といえば、月のうち7日をフルタイムで働けば十分達成できます。
もう少し頑張って100時間働くのであれば、10万円を稼ぐことができます。
そうなると、月10万円を不労所得で得れば良いので必要な資金は3,000万円となります。
100時間分はフルタイムで働くと13日ほどで達成できます。
つまり、週のうち3, 4日は休みという環境を実現できるということですね。
なかなか魅力的です。
6,000万円必要といわれると少しハードルが高く感じますが、半分の3,000万円といわれると実現できるかも…と少し望みが見えてきます。
(もちろん、3,000万円もはるかに高いハードルなのですが…)
どこまでを目指すのか
ここまででセミリタイアに必要な金額を算出してきましたが、最も大事なのは自分がどこまでを目指すかという点だと思います。
考え方によりますが、月100時間ほどの労働を許容できるのであれば上記で計算した通り、3000万円ほどあれば十分です。
ただ、もっと労働時間を減らしたいというのであれば、セミリタイア用の資金をたくさん用意する必要があります。
もしくは月々の生活費を下げることでセミリタイアに必要な資金を少なく抑えるといった工夫が必要になってきます。
このように、個々人によって必要な金額は変わってきます。
3,000万円はセミリタイアする上での一つの基準になるとは思いますが、自分の人生において労働にどのくらい価値を見出すかで、必要金額は上下します。
まとめ:セミリタイアに必要な資金
セミリタイアに必要な資金は労働を許容できる時間等にもよりますが、3,000万円ほどという結果になりました。
完全リタイアのときに比べると少ない額ですみますが、なかなか高いハードルに思えます。
ただ、このあたりは自分の考え方によって多少変動してきます。
セミリタイアするにあたって、どのくらいの生活をしていきたいのかをまず考える必要がありますね。
先日、みずほが週休3,4 日制を導入するというニュースも流れていましたし、こういった流れがもっと広まればセミリタイアもしやすくなるかもしれませんね。
それでは。
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