米国株投資をしていて、待機資金をどうしようか迷ったことはありませんか。
そんなときは、外貨建てMMFとして待機資金を持つということを検討してみてはいかがでしょうか。
外貨建てMMFとして資金を持っていると、ある程度の金利を安定して手に入れることができます。
MMFとは
MMFとはマネー・マネージメント・ファンド(Money Management Fund)の頭文字をとったものです。
ファンドと名がつくだけあり、投資信託の一種となっています。
MMFの特徴として、投資の対象が国債や安全性の高い企業の社債等に絞られており、元本保証はないもののかなり安全な投資信託であるという特徴があります。
外貨建てMMFは円で買う方法とドルで買う方法の2通りがありますが、米国株投資をされている方ならドルで買ってしまうのがオススメですね。
なぜMMFなのか
ではなぜ待機資金の持ち方として外貨建てMMFをオススメしているかというと、外貨建てMMFとして資金を持っていることで金利を得ることができるからです。
証券会社で外貨として持っていると待機資金には金利がつかず、SBI証券と親和性が高い住信SBI銀行を例とすると外貨普通預金では0.25%となかなか悲惨な金利しかつきません。
しかし、MMFとして資金を持っていると、1%強の金利を得ることができます。
MMFにかかる費用と利回り
MMFにかかる費用
外貨建てMMFはSBI証券やマネックス証券であれば売買時の手数料はかかりません。
そのため、気軽に売買を行うことができますね。
ただし、MMFは投資信託の仲間なので信託手数料がかかってしまいます。
ドル建てのMMFの場合、いろんなところからMMFが出ていますが、どのMMFも1%いかないくらいの信託手数料となっています。
とはいっても、証券会社の外貨建てMMFに表示されている利回りはこの信託手数料を除いた値になっているため、そこまで気にすることなく購入できると思います。
MMFの利回り
SBI証券で取り扱っているドル建てMMFの利回りを以下に示します。
また、ここで示した利回りはMMF全体の利回りから信託報酬を除いた値です。
MMF名称 | 利回り |
ブラックロック・スーパー・マネー・マーケット・ファンド | 1.212 % |
ニッコウ・マネー・マーケット・ファンド | 1.022 % |
ノムラ・グローバル・セレクト・トラスト | 1.025 % |
ゴールドマン・サックス | 1.213 % |
正直、これらのMMFであればどれをえらんでも大差ないと思います。
なので、利回りの高いブラックロックかゴールドマンのMMFを購入すればよいです。
ちなみに、この金利分は月末にまとめてMMFに再投資されます。
MMFのデメリット
待機資金をMMFとして持っている場合、このMMFから直接外国株を購入することができないのには注意が必要です。
外貨建てMMF→ドル→外国株と一度ドルに変換する必要があります。
この手間をどうとらえるかですが、個人的にはまあ許容できるかなと思います。
ドル建てのMMFをドルに変換する際もリアルタイムで処理されるのでそこまで気にならない感じでした。
また、一度ドルに変換するときにMMFを購入したタイミングと売却したタイミングの相場によっては為替損益が発生してしまうので、注意が必要です。
といっても、基本的には証券会社がよしなに処理をしてくれるので私たちが何かをする必要はないです。
MMFにかかる税金
MMFにかかる税金は2種類あり、分配金にかかる利子所得と売却時の譲渡所得があります。
分配金の方は月末に利子が入るタイミングで利子の20.315%分が源泉徴収されて、残りを配当再投資という形で処理されます。
一方で、売却時は購入時と売却時の為替をもとに為替損益が計算され、こちらも20.315%とられて残りをドルとして受け取ることができます。
なお、これらの税金は特定口座にしておけば損益通算の対象となるので、どこかでマイナスが出ていれば税金が返ってきます。
まとめ
米国株投資をしているときの待機資金の持ち方に困ったらドル建てのMMFで持つのが良いかと思います。
ドル建てのMMFで資金を持っていることで1%強の利回りを得ることができるというのが強みです。
また、MMFは元本保証がないといっても投資対象が安全性の高いものに絞られているため、実質値動きはありません。
つまり、普通にドルを預金しているのと同じ感覚で扱うことができます。
選択肢の一つとして、配当金として入金されたドルなどをMMFとして保管しておくのはいかがでしょうか。
それでは。
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